2007年 12月 27日
気付かないうちに失うもの
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先日、葉山町の文化会館で行われた「環境パーティー」という催しに行ってきました。葉山という町が好きで引っ越してきてまだ間もないんですが、造成やら護岸工事やら、あちこちで開発が行われていることに正直驚いていました。このまま全国どこにでもある、ありふれた場所になってしまうのかなぁ?と少し寂しい気持ちがしていましたが、ここに住む人の中には、歴史や文化や風景を良い形で残して行こうと、頑張っている人たちがいるんですね。環境問題って、なんだかすごくスケールの大きな話のような気がしますが、実は結構身近な所にあるものだと思います。
自分の暮らす町が様変わりしていくのを見て、寂しい気持ちになる人はいると思います。特に情緒のある建物や立派な木が壊されてなぎ倒されて行くの見ることは悲しいものです。それは自然な気持ちで、発展のためだと、簡単にあきらめてしまうべきではないのです。開発は経済優先の社会の中で、法律の隠れ蓑のもと、知らない内に確実に進められていきます。決して経済活動が悪いことと言っている訳ではありません。
葉山を愛する方々の公演を聞いたの後、参加した皆さんと海まで歩きました。美しい真名瀬の海にコンクリート製の遊歩道!(いまだにあるんですね!そういう発想)の計画があるということで、みんなで反対の声をあげながら。ただ、単なる反対運動で終わって欲しくはないです。
良いものは残していきたい。保全だけが目的ではないですが、そこにあるものを壊して作るのだけが方法ではない、ということです。
長い時間がかかってできた石油をたかだか数百年で使い切ってしまうかのように、長い時間をかけて育った歴史や文化を、一代か二代の世代のために犠牲にするべきではない、と思います。
子供たちに誇れる美しいもの価値あるものをみんなで考えて残していきましょうよ。
なんてえらそうなことをいってみたりする私。明日は仕事納めで少し浮かれているのかも知れません。
by no-masuda
| 2007-12-27 22:08